Mie Univ. Department of Architecture
 
 
       基礎
 
[ One's Road ] をつくるに当たって、一番頭を悩ませたのが基礎

をどうするか。今迄使われていたコンクリートの円柱試験体はその

表面積が極めて狭く、その上円柱形であることで安定性に欠け、長

年の風雨による地盤浸食に耐えきれず旧デッキがたつきの主原因

となっていた。がたつきを解消する為には「土台とウッドデッキを固定

するシステム」と「安定性のある基礎」が必要。既製品のコンクリート

ブロックに穴を開けることは難しいということで、協力を得て自分達の

手で必要な仕様のコンクリート基礎を製作することに。


基礎は2種類。

螺子が2本埋め込まれた、デッキ間を連結することが出来る仕様の

基礎と、螺子が一本埋め込まれた、デッキの中間を支える基礎。

固まるのに1日程かかる為、10月初旬からスケジュールと睨み合

って着々と準備を開始した。



先ずは基礎造り。

完全にオリジナルである為、作業はコンクリートを練るところから。横の機械で一度に練ることが出来る量は100L。型数の制限もあり、一度に作れるのは14基。2パターン合計約50基必要なので、実験で造った4基を含め、3回に分けて造りました。


型は段ボールを使って半分に区切り、内側には丁寧に油を塗り込みます。

埋め込んだ螺子は過去にワークショップで使われ、倉庫で眠っていたものを再利用しました。抜けないようにパテを使い丁寧に埋め込みます。







       土台
 


基礎に木材を渡し、ウッドデッキの橋桁(?)を製作。

これが土台になります。



機械で穴を空け、防腐剤を3回塗布した木材に、基礎に埋め込まれ

ている螺子を通し固定するだけの簡単な構造。

ウッドデッキとはこの土台の木材部分と木螺子で固定します。




写真は1200o幅の土台だけですが、ウッドデッキの形状に合わ

せて、1200o幅・1800o幅・2400o幅の3種類の木材を使い、

5タイプの土台が用意されました。












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